半沢直樹

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日曜の夜には堪えるドラマだ。

このピンチでハラハラな陰鬱な気持ちの鬱積を一度に解放するからすっきりするのだろう。

さて、半沢直樹の実家はネジ屋だ。

これまで仕事柄、色々なお客さんと接してきたが所謂『ネジ屋』は無い。しかし、世の中を支える『縁の下の力持ち』とは何度も出会い、心を通わしてきた自負はある。

正直で誠実。職人気質で感謝の念に溢れる。相手の立場を思いやり、お人好し。

そういう人達は損ばかりしてきたとずっと思っていた。俺も、自分が切羽詰まった時、彼らにぞんざいな態度をしていなかったか自信がない。
心の何処かで彼らを否定し、自分はそうなるまいと思っていたかも知れない。

商売で生き残る為にも、組織でやっていく為にも『狡猾さ』は不可欠だと思う。

ただ勝負は勝てば幸せと、そういうものだろうか。負け犬の戯言と片付けられてしまうものだろうか。

傲慢な嘘つきが勝負に勝つ。
謙虚で誠実な者が勝負に負ける。

それはそれでいい。

だが真の心の安寧は誰に訪れるか。
人の心に残るのは誰なのか。

死ぬ間際にしか人は人生を省みれない。勝ったものがこの世の真理を創ればいい。

だが、全てが終った時、人の心に残るのは決してそんな単純なものではない。

よく見てきた。倒れた建物の残骸はその原形をとどめずとも、深く刺さったネジだけはそこに存在する。

明日からまた誠実に頭を使い仕事に没頭する。

iPhoneからの投稿—–

shounan-riiman

サラリーマン自由人

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