占守島の戦い②
占守島は千島列島の最北端、カムチャツカ半島の目の前にある孤島だ。
8月15日の終戦記念日、敗戦から3日後
ソ連軍を相手に死闘を繰り広げた部隊がいた。
ソ連軍は日本の敗戦が近づくや否や、日本との不可侵条約を一方的に破棄、満州国境を乗り越え日本軍に襲いかかった。当時の満州には多数の日本の開拓民が住んでいたが、彼らの運命は現代の日本人からは想像し得ない凄惨なものだった。
その毒牙は8月18日未明、占守島にも達することになる。
日本陸海軍共に壊滅状態。国土は焦土と化し、広島長崎には原子爆弾まで投下された。兵達は武装解除を進め、最早彼らは、故郷に帰りたく精神的にも到底抵抗の出来る状態には無かった。
千島列島は瞬時に蹂躙され、北海道東北にまでソ連軍の侵攻は及ぶ可能性があった。
人類史上、強きは弱きを喰らい、国境線は簡単に塗り替えられてきた。
しかし、この占守島では歴史の定説を覆す鬼神の如き闘いが繰り広げられることになる。
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