2052年 日本の未来

ヨルゲンランダース著「2052 」今後40年のグローバル予測を読み始めた。
陰鬱な気持ちとなるのは、やや歳をとったのだろうか。昔なら暗い混乱期にこそチャンスと活路を見出していたはずだ。

日本の国力が低下する中、我が子の未来は大丈夫なのだろうか。
歴史を見れば、各国のエゴのもと残酷な日々が続いてきた。弱った日本を助ける国はいない。国家間の恩義は残念ながら、再度の見返りがある為に報いるものだ。例えば核を持たない日本、中国に核攻撃を受けた場合、米国は間違いなく報復措置は取らない。自国民を核の脅威に晒してまで日本を助けることはない。
チベットでは今も中国による残忍な侵略が続く。宗教も人間の尊厳も踏み躙られていく。やがてはチベットという国柄は風化し歴史に埋れていくのだろう。インカ帝国やインディアン、アボリジニー、有史以来、弱きは強きの作られた正当性に呑まれていった。政権の交代の度に文明を破壊しつくす中国などは日本人では太刀打ち出来ないエゴを持つ。
結局は先の大戦も日本人は悪者となった。何故か日本のみが侵略国家というレッテルを貼られた。宣伝による情報戦で日本は敗走を続ける。結局は黙っている民に正義という役柄は回ってこない。
日中戦争も当初は日本居留民の保護の為に、日本は派兵した。上海において僅かな数しかいない陸戦隊は居留民を死守した。その後戦線を拡大せねばならなかったのも理由があった。
当時の日本人が現在の国際的な常識となりつつある「侵略国家」としての日本の姿を見たら悔しさに咽び泣くことだろう。歴史は情報戦の勝者がつくる。
先日の中国での反日デモを見れば彼らの鬱積した反日感情とその狂気を簡単に見てとれる。日本は中国にいる日本人が殺され、更に危機に瀕している時にどうするのだろうか。実行力のない「抗議」を続けるだけなのだろうか。

日本は様々なリスクを抱えている。地震、原発。そして欧米系資本が喜ぶ現在の金融緩和、日本のメリットがどんどん見えなくなるTPPなど外交上他国に踊らされ続ける。現在の安寧はギリギリ日本の経済力と軍事力で維持されるが、国力が弱った所に中国やロシアは何を仕掛けてくるのか。

時間をかけて世界のパワーバランスは変わっていく。そして世は各国の利己主義の下成り立ち、強者は弱者から搾取しようとする。人口は爆発的に増え、エネルギーと食糧の争奪戦も始まることだろう。

インターネットの普及は世界を理性的にしてきたか。否、簡単にはいかない。

歴史を学べば、弱体化した国家の行く末はかなり厳しいものがある。そして現在の世界情勢を知れば不安も当然沸いてくる。

人間の思考はその時間軸は自身の寿命が一つの尺度と成らざるを得ない。2052年には今の政治家は恐らく誰も生きていない。少なくともTPPが国家100年の計とは思わない。では誰が何を考えるべきか。

あれこれ考え、週末の夜も更けていく。

iPhoneからの投稿—–

shounan-riiman

サラリーマン自由人

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