激化する反日デモ 見えてくる一つの答え
「毛主席、万歳」。北京の日本大使館前で16日に起きたデモでは、多くの集団が新中国建国の父、毛沢東の肖像画を掲げ、声をそろえて毛沢東をたたえる集団もあった。
上海でも16日、大小の毛沢東の肖像画がデモ参加者によって掲げられた。上海市郊外から参加したという20代の男性は胸に毛沢東の肖像が描かれたシャツを着ていた。「国民の多くが平等だった毛沢東時代の方が良かった。今の政府のやり方はおかしいことばかりだ」と語った。だが、尖閣諸島の問題とは直接関係ないのではと問うと、口をつぐんだ。
中国では貧富の格差や官僚の腐敗が深刻化するなか、保守派や若者の間に毛沢東を崇拝する動きが広がっているが、これまでの反日デモで毛沢東の肖像画を掲げるケースはなかった。今回の反日デモの広がりには保守派の支持拡大を反映したものとの見方もある。
日中戦争の裏にも、共産党と国民党の争いがあった。
確かに中国人民が巻き起こすパワーは恐怖であり凄まじい。だが、この炎は真っ直ぐ、日本に向かう訳ではない。どこを焼き尽くすかは、誰にも分からないのだ。
反日デモは中国の現体制の「国益」たるが、
これ以上の盛り上がりは自らを潰しかねない。
しかし、事態は緊迫している。
何が起こるかは予測不可能。
しがないサラリーマンも日々
、家族を守る為、覚悟と準備をせねばと考え始める。
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